2004年10月23日、新潟県中越地方が震度7の大地震に見舞われました。
この「中越地震」では、土砂崩れや地すべり等により、多くの孤立集落が発生し、全村避難も実施されました。また、本震直後から何度も震度6強から5弱の強い余震が繰り返され、多くの人々が不安な日々を過ごしました。
死者・重軽傷者はおよそ5千人にのぼり、1万2千棟を超える住家が被害を受けました。
しかし、悲惨な爪あとを残した震災も時が過ぎれば、次第に風化されていきます。
このホームページは、中越地震で被災した人々の体験談や記録写真、各団体によってまとめられた体験談集をインターネット上で公開するものです。
これまでも、多くの震災資料がインターネット上で公開されてきました。しかし、ほとんどは研究資料であり、被災者たちの目線でとらえた体験談などの情報は少なかったように感じます。
また、貴重な被災者の声を集めた体験談集も、その地域の図書館での閲覧などに限られており、情報を集めるのは非常に困難でした。
そこで「語り継ぐもの・中越地震データベース構築事業 実行委員会」では、すべての方が必要な情報を容易に得ることができるよう、体験談や記録写真をデータベース化し、インターネット上で公開する事業に取り組みました。
公開する体験談や記録写真は、その内容に応じて「避難」「医療」「ライフライン」などのテーマを付与し、分類しています。
テーマを指定して情報を検索することができるため、震災について何か調べたいと思ったときに、必要とする情報だけを収集することができるのです。
また、時の経過とともに震災を知らない世代も増えていきます。それらの世代が被災者の体験を知ることは「今をより大切に生きること」につながり、また震災を経験していない地域に住む人々も多くのことを学ぶことができると思います。
震災体験を語り継ぎ、また次世代への糧とするため、このホームページは設立されました。
※語り継ぐもの・中越地震データベース構築事業 実行委員会とは、指定管理者として新潟県長岡市立地域図書館7館の管理・運営を受託する株式会社図書館流通センターが主体となり、財団法人図書館振興財団の助成を受けて設立した団体です。
このホームページで公開する情報は、語り継ぐもの・中越地震データベース構築事業 実行委員会が2010年12月より長岡市、近隣市町村の住民の皆さまから公募した体験談と写真、並びに当委員会の編集スタッフがまとめた取材記事と既刊の体験談集により構成されています。
一般の方々からの体験談・写真の著作権については、当委員会に帰属しております。また、取材記事・体験談集は著作権者の許諾を得て使用しています。無許可での引用・転載・複製はご遠慮ください。
このホームページへのリンクは、原則として自由です。但し、公序良俗に反するホームページからのリンクは固くお断りいたします。
また、リンクを貼られた際は、ホームページのアドレスを当委員会までご連絡ください。
このホームページで公開する情報は公募の原稿を、ほぼそのままの形で収録しています。そのため、一部配慮すべき表現・用語が含まれていたり、現時点では不正確であったり、状況が変わっている可能性がありますが、当時、被災者が感じた思いや経験をそのまま伝える資料としての趣旨をご理解の上、ご利用ください。
また、体験談、記録写真は当時の状況を詳細に伝えるものであり、それを目にすることにより、気持ちが不安定になったり、恐怖を感じることがあるかもしれません。トラウマ(精神的外傷)のある方は利用をおやめください。